奥秩父 大洞川市ノ沢~和名倉山(沢登り)
実施日:2025年7月19日(土)~20日(日)
山 域:奥秩父山系
参加者:金丸、ほか2名
今回、比較的簡単で釣りができ山頂を踏める沢として、大洞川の市ノ沢を選択した。メンバーは私のほか県庁の若手2人だ。
朝7時に道の駅みとみに集合。雁坂トンネルを越え、狭い集落内を走り二瀬ダムへ。140号線の秩父側が通行止めとなっていたせいか、交通量は少ない。8時前に鮫沢橋ゲート着。車は停まっておらず、沢登り客や釣り客は入っていない様子。田島君のザックが大きいので中身をみると、大きめのコッフェルに大きいガスカートリッジや、シリアルを大きな袋ごと持ってくるなど、軽量化を考えていないことに驚く。さらに共同装備の30mロープとタープを持ってもらう。頼もしい人材だ。
準備し8時過ぎに出発。通行止めの林道を進む。10分ほどで大洞ダム下降点となり、モノレール沿いに下りダムを渡る。出合までの歩道が少し悪いので水際から通過する。8時半、出合で沢装備を整える。少し歩いたところで、下流域の方が釣れると思い早速釣りを始める。田島君は道具を持ってきていなかったので、仕掛けと餌を渡し、竿の代わりとなる木の枝を探すように伝えた。
1時間ほどで私が小物1匹と20㎝オーバーを3匹確保、他の2人は坊主だった。10時に改めて出発。20分ほどで4m滝。右の残置ロープ3本を手がかりに乗り越えるやや悪い。その後は小滝が次々に現れ、へつったりシャワークライムしたり、巻いたりで楽しく進んでいく。途中からトップを田島君に交代する。そのうちに田島君は巻く滝がんばる滝をうまく判断するようになった。
12時半にテン場跡地に着く。時間が早いので再度釣りタイム。私が2匹追加。田島君は木の枝の釣り竿で28㎝の大物をつりあげた。13時半に上流の宿泊適地を求め再度出発。14時半、標高1370mに宿泊適地を発見。上流を偵察するが良いところがなかったので、ここに泊まることとする。
3人でタープを張り、倒木を集め、折って長さを整える。続いて酒を冷やし、岩魚をさばく。焚き木に火をつけ、焼き物用の串を作り、いざ宴会。今回は夕食朝食を個人で用意とした。各々持ってきた酒や夕食と、岩魚の刺身、塩焼き、あら汁、骨酒を堪能した。
翌日は4時起床。それぞれ朝食を食べ6時出発。10分ほど上流にもう一つ宿泊適地があった。水はなかなか涸れず、小滝が上流まで続く。楽しいところだ。7時過ぎ標高1700m付近で水が涸れる。右の尾根に取り付き、急斜面を上へ上へと登っていく。
1時間ほどで前衛峰に着き、ゆるやかな地形に変わる。8時半過ぎに和名倉山山頂へ到着。誰もいない、展望もない、地味な標識のひっそりとした山頂だ。ここからは目印テープ伝いに下山。分岐を二瀬方面へ。道は途中から尾根を外れ、沢沿いに急下降し、1350m付近で水平につけられた軌道跡を通るルートとなっている。国土地理院地図にはないが、道標もあり、二瀬ダムの吊り橋まで続いていた。
吊り橋を渡り、13時前に道路脇の駐車場へ出て、ここから車を停めた鮫沢橋ゲートまでもうひと頑張り。1時間20分後、車を回収し帰途へついた。
(金丸)
