雪と風の八ヶ岳県界尾根

実施日:2022年3月5日(土)~6日(日)

目 的:冬期登攀

山 域:八ヶ岳県界尾根

参加者:渡辺徹臣、渡辺直樹、榑林秀倫

行 程:[3月5日]8:00大泉サンメドゥズ駐車場→8:17車道終点→9:17尾根取付地点→11:09小天狗→13:55大天狗→14:03テント場[3月6日]5:55テント場→7:15トラバース開始点→9:402690m地点→11:13テント場→14:58サンメドゥズ駐車場メンバーを変えながら、今季3日目の県界尾根に挑んだ。なにしろ三月だから、雪は多くとも春を感じる山行を楽しめるに違いない。内山さんは風邪症状のために不参加となり、メンバーは徹臣さん、直樹君の3名行。図らずも王岳のキワモノの時のメンバーだ。
しかし、雪の量は想像を超えていた。谷筋の道路からワカンを装着し、小天狗への登りでは膝丈のラッセルになった。キワモノなどという半端な雪山とは規模が違う。小天狗を越えると、本コース随一の展望地がある。赤岳が霞んで見えた。黄砂の影響だと言われる。春らしいと言えば春らしい。それにしても積雪あまりにも多いため、これまでの2回とは違う山に登っているかのようだ。
これまでと同じ場所にテントを設営する。日程的に今日のうちトレースを伸ばしておかないと登頂が難しいが、疲労のためテントに引きこもらざるを得なかった。
二日目、徹臣さんは体調の関係でテントキープ。曇っているせいか、なかなか明るくならず、6時近くになって直樹君と頂上をめざしてラッセルを再開した。毎度のごとく例のトラバース地点でロープをだす。夏なら崖だが、現在は雪の急斜面であり、崖という感じではない。立木を伝って斜上するように右の梯子へと向かう。ガラムシャに雪を突き崩すようにしながら。
トラバースから上はすぐ尾根筋に復帰する、正月とはまた違ったコース取りになった。トラバース起点から3ピッチを登り切ったところで、到底赤岳登頂は望めないので撤退を開始した。標高2690m地点であった。テントを撤収し下山。夜の雪と風のおかげで、登りのトレースは大部分が消失していた。道を間違わないように慎重に下山した。
アイゼンを効かせてサクサク昇れるのはいつのころなのだろう? 四回目も、ありか。

2022年03月05日