天狗岳と本沢温泉

実施日:2022年8月20~21日
山 域:八ヶ岳
参加者:勝俣和子、渡辺徹臣、榑林秀倫
行 程: [8/20]稲子湯8:21→ 9:53ミドリ池→11:26中山峠→12:36東天狗岳→13:55本沢温泉 [8/20]本沢温泉7:42 → 8:43ミドリ池→ 10:32稲子湯

今回、八ヶ岳・天狗岳へと向かうのだが、それはあくまでも世を忍ぶ仮の目的地であり、本当の目的地は本沢温泉の露天風呂なのである。
出発地は有名な稲子湯だが、実際の登山口は徒歩10分くらいの林道わきに車が置けて、そこが出発点になる。
ミドリ池までの道は半ば古い林道であり、たいして苦もなく歩いていくと、しらびそ小屋が現れる。ミドリ池は、その小屋の奥に佇んでいる。その水面には曇り空にもかかわらず天狗岳がくっきりと写り込んでいた。奇跡といってもいい美しさであった。
計画通り、中山峠、天狗岳を経て本沢温泉に向かうコースを採る。中山峠直下の登りは傾斜としては非常に急なのであるが、難なく登り終えることができた。稜線は風が強く、さらに天狗岳への登りで雨が降り出し、雨具を装着する。
頂上付近で一層風が強くなったが、雨具のズボンを履くタイミングを失った。稜線から離れれば風が弱まり、雨の降りも大したことはない。が、服がずぶずぶ。
今日の目的地である本沢温泉は山小屋から3分ほど下ったところにテント場があり、露天風呂は小屋から夏沢峠方面に5分ほど登ったところにある。
テントを張り終えて露天風呂に行こうとすると、徹臣さんが缶ビールを買って風呂で飲もうと提案してきた。悪いことを考える人だ。小屋の人の了解も得られ、私も悪事に手を貸すことにした。
想像よりも歩かされた後、野趣溢れる湯船に浸かる。うっうー、かっ、快ッカーン。
さほど広くはない湯舟に常に4〜5人の男が立ち替わり入っていたが、我らは皆、秘密の快楽の共有者なのである。
夜は雨が相当な降りだった。古いテントならば隅に水溜りができただろう。長い夜だった。
朝、雨は止み、和子さんは1人、露天風呂に入ってきた。これでみな平等。
2日目は、稲子湯にゆっくりと戻るだけ。
八ヶ岳にも、まだ行ったことがない面白い場所がありそうだ。
(榑林秀倫)

2022年08月20日