ハセツネCup参戦記
実施日:2022 年 10 月 9~10 日
山 域:あきる野市 奥多摩
参加者:内山 章、内山道子
令和4年10月9日、焦らず後ろの方に並び13時スタ ート、道子会員とはそれぞれの作戦で、それぞれのペ ースで。さて、10Km を超えた市道山の登りで早速痙りはじめる。
今回の患部は両太もも前側、復活してもまた直ぐに襲っ て来る。本格的な発作が来ると 1 ミリも足を動かせない。トレイルから僅かに外れて発作をやり過ごすこと数回、「何としても完走する」という目標も動けなくなったらどう しようもない。雨は降るし風は吹くし、動かなければ身体 はどんどん冷える。「浅間峠でリタイアかな」と考える。浅 間峠は 22Km の第1関門。とにかく休み休みでも浅間峠 に行かないと。待てよ! 浅間峠まで行けば魔法の棒「ストック」が使えるぞ。そう思ったら、やる気が出てきた。
浅間峠から先はストックの使用が解禁になる。腕が痙ってもいいからストック頼りに腕力走法でガンバる。雨の中、先行の千人以上が耕した泥沼のようなトレイルは滑 る滑る、でも転ばない。思考を変えると雪山みたいで面 白いぞ! 荒れ放題のコースがちょっと心配ですが。 第2関門の月夜見第2駐車場を夜中の2時に通過して暗闇の長い下りの泥斜面、イナバウアーが盛んな地点 だ。2本のストックを束ねて果敢にグリセードで攻める強 者がいた。こちらも負けずとスキースタイルで滑り降りる。
いくつも山を越え、朝を迎え、本当はもう限界を超えた 足の調子をごまかしつつ、どうにかゴール。一度も転ばずにゴール。転ばないということは、かなり無理な踏ん
張りをしていたのでしょう。足が痛いというか動かない。 もはや階段一段下るのもプールに飛び込むような思い でした。 いや~感慨深いレースでした。タイムは一応制限時間
内に 71.5Km 完走ということで。第 30 回日本山岳耐久レ ース(24 時間以内)~長谷川恒男 Cup の参戦結果でした。
記録:内山章 通算 8 回出場 8 回目の完走、内山道子
通算 10 回出場 10 回目の完走
(内山章)