4月・月例山行 桑留尾川行者返し沢 遡行

実施日:2023 年 4 月 2 日
山 域:御坂山系
目 的:沢登り
参加者:川村高敏、榑林秀倫、中村勇貴
行 程:桑留尾川駐車場 7:00→7:30 二股 7:33→11:04
十二ヶ岳 12:09→13:09 桑留尾川駐車場

今年も月例山行は 4 月を担当することになった。今日の計画の発端は新年会の折、元会長の横山さんか
ら伺った話がきっかけになった。十二ヶ岳山頂の祠の裏にダイレクトに登り詰めるという。その話に端的に魅力を感じた。
しかし桑留尾川というと台風直後でもない限り、涸れ川のイメージである。沢登りなのか、涸れたルンゼ
の遡行なのかよくわからず、ともかく渓流シューズを携行した。水流があったとしてもわずかなものだろう。
いつも十二ヶ岳の岩場で使う駐車場からスタートする。岩場の入口からさらに沢の上流に向かうのは初
めてだ(川村さんは経験ありとのこと)。ネットで調べた情報では、道がわかりにくく、彼らも迷いまくって経路を修正している。実際地形図を見ても沢筋の分岐が複雑で正しい道が分かりにくい。今日は、スマホの GPS を遠慮なく利用した。
水気の無い沢筋を迷わないように気をつけながらぐいぐい登る。やがて 20m滝(水があれば)にぶつか
る。あーだこーだ議論した挙句、榑林が高巻して上からロープを落とし、二人にはトップロープで直登してもらう。大サービスである。しかし、枯葉を落とし、枯れ枝をよけながら登ってくる様子を見るととても楽しそうには見えない。この滝を越した辺りからわずかだが水流が見られ始める。川とは不思議なものである。この水はどこから来て、どこへ消えるのだろうか。各自渓流シューズを装着。この上の滝を川村さんがリード。この人は初老を過ぎ、老齢に差しかかっているが、恐怖感覚が私より高い狂った領域にあるため、非常に便利である。フォローで登ると結構ギョエギョエな難度だ。滝場では服に水がかかって「冷てっ!」て感じる程度には水が流れるようになっていた。さらに上部の分岐では、目的の沢は、狭くて濡れた、「なんでわざわざこんな狭いところを」を思うようなルンゼに入る。しかし、取り付いてみると意外と登りやすく、結構楽しい。両側が切れ立った急なルンゼが頂上ほど近くまで続く。よくこのような地形になったものだと思うし、よく見つけたものだと思う。話に聞いてたとおり、ルートは頂上の祠に登り詰めて終了となった。ま、概ね想定したくらいの時間で、想定したくらいのルートで、想定したくらいの楽しさだった。今回初めての沢登りだったという中村さんにも楽しめてもらえてよかった。楽しかったが、また来るかというと来ることはないであろう。
下山は、桑留尾への登山道を一気に下った。いずみの湯は入浴料が\1,000に値上がりしていた。
(榑林秀倫)

2023年04月02日