お月見山行 大室山・加入道山
実施日:2023年9月30日(土)〜10月1日(日)
山 域:道志山塊
参加者:中安正議、内山章、榑林秀倫、渡辺徹臣
行 程:7:36登山口駐車場→9:33加入道山→10:53大室山→12:19加入道山→14:33登山口駐車場
計画して言うのは憚られるが、入会した時は「お月見山行」は新田次郎の小説で、「月に照らされた海岸線を見ながら歩く」の一節の印象が強く、またGoogleで「お月見山行」を検索すると御坂山岳会の投稿が上位に位置しているため、早期に名前に伴う行動をしなければならないと思う。
当初参加予定の紅一点の小泉さんが家の都合のため参加出来なくなり、4人でのむさ苦しい山行となる。道志の湯近くの登山口駐車場から3人で山行を開始、内山さんは遅れて来る連絡があった。
薄暗い杉林の登山道だが、勾配は均等で登りやすくペースを掴みやすい。東屋を通り過ぎ、淡々と高度を稼ぐが気温が低いため汗をかかない。
尾根に出る前の最後の急登をクリアして県境へ辿り着くと、加入道山山頂まであと300メートルの表示がある。
山頂の避難小屋は綺麗に掃除されて居心地が良く、本来はここで夜行してのお月見が良かったなぁと思う。一休みしている内に次第に雨が強くなり、久しぶりに雨具を使用することになる。
カッパを使ったのは昨年の本沢温泉以来で、以前あまりの臭さに眩暈がしたことがあったため、恐る恐る匂いを嗅ぎ、許容の範囲内である事を確認しながら袖を通す、無事であった。
加入道山から大室山へ向かう稜線は霧の中で、晴れていれば気持ちが良いことが想像できる。大室山へ続く長い木の階段と植生を保護する木道、整備され山梨県側ではまず見られない。
大室山山頂は平らな木立の中にあり見晴らしは無く、中安さんと内山さんを待つのも暇と思っていたところ、学生らしき20人ほどの楽しそうな男女が賑やかにしてくれた。
中安さんが到着、写真を撮り下山しようとしたところ、内山さんが到着し改めて写真を撮るが、気に入った写真がないせいか、中安さんは私たちの笑顔が続かなくなるまで撮り続け、まさに仏頂面となった写真を使うことになってしまった。
霧の中のつまらない下山だと思っていたが、突如中安さんの猪が屠殺されるような断末魔の悲鳴が聞こえた。足が攣ったそうだ。中安さんは、内山さんが後ろから話し掛けたから悪いと言って内山さんのせいにしている。内山さんに呪術の言霊の力があるとは知らなかった。逆らわないようにしよう。
4〜5回ほど中安さんの悲鳴を聞きながら楽しい下山は終了、道志の湯を堪能し懇親会のため石川さんの家へ向かった。
(渡辺徹臣)