80歳記念山行「燕岳」

実施日:2024年5月15日~17日
山 域:北アルプス
参加者:石川敬子

 

残雪の山に登りたくて4~5年GW前後に続けて燕岳に登ってきた。割合登り易く適度に残雪が有り、燕山荘で一泊してのんびりするのが楽しみでもある。平日に行く仲間はほとんどいないし、一人の方が自分のペースで行けるから気楽でもある。早起きが苦手なので行動前日に駐車場で車中泊も一人だと出来る。
一昨年は中房線道路が崩壊していて通過に時間が掛かり、出発が遅れかなりハイペースだったが小屋に着くのが遅くなった。昨年は家を出るのが遅くなったにも関わらずのんびりし過ぎて、またも小屋に着くのが遅くなってしまった。今年はもう最後にしようと思ったので、駐車場車中泊でゆっくり行くことにした。
5月15日、午後3時頃家を出てのんびり車を走らせる。薄暗くなって中房温泉駐車場に着いた。時間的に空いてる。夜中ふと目が覚めると車の屋根を叩く雨音、、、(えっ、雨? 嫌だなぁ、どうしようかな……)かなり強い雨音に気が萎える。予報では日中晴れるって言ってたよなぁ、とりあえず朝になってから考えよう。


5月16日、5時起床、雨は小降りだ。外を見ると出発する登山者の姿が見えた。やっぱり行こう!  支度をして登山口へ。傘をさすほどでもない。一年ぶりの登山道にはほとんど雪は無い。次第に雲が切れて青空になってきた。今日は時間に余裕が有るのでゆっくり行く。富士見ベンチ辺りから残雪が出てきたがアイゼン着けるほどでは無い。合戦小屋は営業準備中だが、トイレが解放されてるので有難い。
ここからは残雪多く傾斜もあるのでアイゼン着ける。でも来るたびに雪が少ないなぁ、と感じる。朝の様子では展望は期待出来ないと諦めてたが、合戦の肩に出るころから槍が姿を現し、残雪の山並がパノラマにつながる。雪の感触を楽しみながら、ゆっくり上がって行く。
あんまり早く着いてもやること無いし……、それでも、昼には小屋についてしまった。小屋周辺はかなりの強い風が吹いていて、楽しみだったテラスでの到着祝いビールは小屋の中で。山頂は行かなくても良いかなぁ……と思ったけど、小屋に居たらすること無いから飲んでばかりだし、と山頂へ向かう。
空は黒い雲が広がり始めている。山頂では時折突風が吹き、飛ばされそう。もう来ることは無いかなぁ~と、懐かしいかつての山行を思いだしながら山々を眺める。
帰路パラパラと霰が当たり急いで小屋に戻る。今日の天場はテント無し。夕食まで時間が有るのでハーフワインをちびちびやりながら過ごす。今日の宿泊者は8名。
5月17日、起きてビックリ! 外は猛烈な風と雪! 風に飛ばされてエビのシッポが成長してる。 朝食後、しばし様子を見るが一向に風は止みそうも無い。小屋の裏手はまともに風が当たるから、と小屋の中を通って横から出るように案内され、中で身支度を整え、意を決して外へ、ドアが飛ばされそうでそーっと抑えながら出る。他の登山者も後に続いた。
尾根に出るとハイマツに遮られ風当たりは弱くなった。空は厚い雲でほとんど展望は無し、霧氷が綺麗だ。合戦小屋迄降りてやれやれ。


碧空になり、暑いくらいだ。富士見辺りでアイゼン外す。登ってくる人達とすれ違うようになり、今日の小屋は賑やかそうだな、と。
12時頃駐車場へ戻った。日帰り温泉にの~んびり浸かり、有明荘で昼食を摂り帰路へ。
50歳で初海外キナバル山
60歳でアコンカグア山
70歳で信越トレイル全山テント泊縦走
等々、これで一応一区切り、のつもりなんだが、未だ80歳になって無いじゃん! と言われてしまったよ。 皆に言わせると80歳の誕生日を迎えるとガクッと来るよって、どうせ今年は誕生日が来れば、と思ってたんだけど。そう言われると……複雑!
80歳イベント第2弾
6/4~6/14豪華客船ダイヤモンド・プリンセスクルーズ11日間日本一周の旅。
憧れのクルーズへ(冥途の土産)。
(石川敬子)

2024年05月15日