6月・月例山行 大岳山

実施日:2024年6月22日
山 域:奥多摩
参加者:榑林、渡辺(直)、齊藤

 

当初は月例山行を南アルプス深南部の加加森山にしようと考えていた。原生林が広がっており、苔の森が美しいと聞いたことがあったからだ。しかし、まず場所が遠いし、また、テン泊することを考えると、月例山行としてはハードルが高いなと考え直した。ということで、気になっていた奥多摩三山(大岳山、御前山、三頭山)のうちの大岳山をチョイスした。
朝5時に家を出発し、大岳山ケーブルカーの滝本駅を登山口として7時に登山を開始。ケーブルカーが運転を始めたが、我々はケーブルカーを使わずに下から歩く。まずはケーブルカーの終点の御岳山駅を目指す。御岳山駅までは、そこそこの登り勾配の舗装路を歩く。じんわりと暑かったが、背の高い木々がたくさんあって、多少は和らげてくれている。


始発駅から終点駅までは林道歩きだったが、終点駅に来ると急に宿やお土産店、食事処が立ち並ぶエリアになった。静かな林道を歩いて標高を上げたところで、急に賑やかになったので、不思議な気持ちだった。(それまで登山客ですらすれ違わなかったのに、)ここに来ると登山客もいるが、登山客ではない一般観光客の方々ともすれ違うようになり、ガラリと雰囲気が変わった。程なくして、登り工程のおおよその中間地点である御岳山の武蔵御嶽神社に着いた。
神社にお参りをしてぶらぶらしていると、絵馬が目について少し内容を眺めてみた。飼い犬とのお願いごとが書かれているものが多い。直樹さん曰く、奥多摩はおいぬ様への信仰が厚く、ここもその一社なのだそう。どうりで見かける一般観光客の多くが飼い犬を連れているわけだ。いつも思うが直樹さんは物知りだなぁ。
神社から大岳山までは観光地の雰囲気が薄くなって、登山感が増した新緑の森林歩きだった。登り行程では、鍋割山経由で大岳山を目指した。
大岳山の手前では大嶽神社という神社があった。我々は中間地点の武蔵御嶽神社でお賽銭を納めてしっかり詣でたので、ここでは手を合わせるのみでさらっと頂上を目指そうとした。ところが、榑林さんが足を止めた。「本殿と拝殿と分けられていて立派な神社だ!ちゃんとお賽銭も納めよう」とか何とかで「ザックを開けたり閉めたり忙しいな」と言いながらもやり直されてた。めっちゃ笑った。私は手間がかかって面倒なので最後まで手を合わせるのみだった。神様はきっとお賽銭を納めなくても優しくしてくれるはず!


大岳山山頂に着くと、それまで見られなかった富士山が現れた。360度展望ではないけど、富士山方面の景色が遠くまで綺麗に見られた。
山頂で食事をして、下山を開始した。登り行程では御岳山の武蔵御嶽神社を経由したが、下山工程では、ロックガーデンと呼ばれるエリアを経由することにした。ただ、ロックガーデンは鞍部になっていて、もう一度200mほど登り返す必要がある。直樹さんはロックガーデンに以前行ったことがあるらしく、登り返すのも大変だということで、今回はパスされるらしい。ということで、私と榑林さんのみロークガーデンを経由した。


ロックガーデンはしっかりと整備された自然園で、苔むした清流エリアだった。滝のしぶきを浴びたり、清流に沿って歩いたりと、随分と涼しくなって、気持ちの良い苔の森歩きだった。登り返した後は、直樹さんと合流し、淡々と下山路を詰めて山行を終えた。
下山後の温泉はつるつる温泉に立ち寄った。入館した後に知ったが、このつるつる温泉は大岳山御岳山の登山口起点の一つのようで、すでに激混み状態。体洗い場も立って列をなして待っている状態だった。もっと調べておいて別の場所を選んでいればよかった。
今回の月例山行の大岳山は、観光地として色々と見所のある魅力的な山だった。東京の山にはほとんど行ったことがなかったが、観光&山行の一石二鳥のお得さを感じたので、また別の山にも行ってみたい。
(齊藤)

2024年06月22日