九鬼山から高川山へ

実施日:2025年2月1日(土)
目 的:低山ハイク
山 域:桂川山系
参加者:榑林

2025年も1月が終わろうとしていた。寒い日が続くが、陽の光は強さを取り戻しつつあるような気がする。山でも平地でもいいから歩き回りたい気持ちが高まってきた。こんどの日曜日は南岸低気圧がやってくる予報だが、土曜は穏やかな天気が期待でそうだ。どこか行くか……。 最近、なかなか計画を立てる発想力がなくて困っているのだが、今回は都留の道の駅から桂川両岸の山をぐるっと歩き回ることを考えついた。
朝7時、開店準備中の道の駅を出発。
長めの尾根のコースに取り付く。歩きやすくて、今日の気分にちょうどいい道だ。途中何ヵ所か、リニアと富士山の撮影場所というのがある。
九鬼山頂上には私の他に3名。そのうちの男女のパーティが九鬼山の名にちなんで節分用の豆を持ってきていて、私もいただいてしまった。自分、59歳なので59粒、掌に片手一杯の量。「還暦おめでとうございます」と言われてしまった。そういう観点で言えば、数え年で61歳と言った方がよかったかもしれない。
今日の目標のうちの1座を登頂し、半分終わった気になりかけたがよく考えると、この後の行程が長い。
今日のコースは全体的にしっかりとした歩きやすい道が続き、不思議に思うくらいなのだが、九鬼山から大月方面への尾根の下り、途中斜面をトラバースする場所がありそこだけは道が崩れかけてヤバい。なんならステップカッティングが必要。こんなことなら尾根を直接下った方がいいのでは、思うが、それはそれで問題あるんだろうな。
尾根を下り切り、行く手には城塞のようにいくつもの小ピークが連なる。その最高点を馬立山というそうだ。馬立山を越え、この尾根の最後のピークは菊花山という名だ。目立たないが岩山で、大月市を挟んで岩殿山と対峙している。大月市の街はは眼下にあり、ここから石を投げれば大月市を全滅させられそうなくらいの距離感と高度感だ。
一旦、国道20号線の新しいバイパスに降り、桂川を渡り、対岸の尾根に取り付く。高川山は桂川と笹子川を隔てる細い尾根が伸びているのだが、かねてからちょっと興味があった。全体として緩い上り坂だが時として急坂となる。ここ、高速道路の真上、とか、リニアの真上とか、考えながら登るが、最後、力尽きてきた。頂上まで15分と見込んだところ、その最後を30分かけてしまった。他に人がいないことをいいことに「ヒエー」とか叫び声をあげて踏ん張って、岩の積み重なる気持ちの良い頂上に到達。どうしたわけだかアミノ酸サプリを持ってくるのをうっかりした。このころ天気は薄曇りになっていた。明日雪になるのは確実だろう。
山頂から南に尾根道があるが、そこは前に歩いたことがあるので、少し戻って谷を下る。丁寧にジグザグが切られた道でここも歩きやすい。
道の駅に戻り、いちおう店に寄ってみたが、結局何も買わずに帰ってしまった。じゃあ、さようなら。
(榑林)


 

2025年02月01日