渓谷の精霊を求めて、伝丈沢へ岩魚釣り
実施日:2024年9月21日(土)
山 域:奥秩父山系 伝丈沢
参加者:中安
行 程:8:10伝丈橋→8:20伝丈沢入渓→13:10伝丈橋→藤原庵→帰宅
天気が悪くて山に行くか行くまいか躊躇するときは、それも土曜日であれば、渓流釣りに行くに限る。雨になったらすぐに来た道を引き返せばいいし、同業者の釣り人もいない。そこで、本日は甲府市北部の黒平集落のさらに奥、荒川上流伝丈沢へ渓流釣りに出掛けることにした。
自宅から50分、伝丈沢出合いの駐車場は林道工事の現場事務所になっており駐車できないので、そこから池の平林道を50メートルほど登ったところの路側に駐車した。他に駐車車両がないので、先行者はいないようだ。昨日、釣り道具屋で購入した800円の雑魚遊漁承認証をザックに付けて歩き始める。さあ、渓谷の精霊が私を待っている。
林道ゲートを抜けて200mほどで踏み跡を下り入渓する。治山堰堤を五つ超えるといよいよ岩魚の生息域に入る。絶好の淵に釣り糸を垂れる。早速あたりが来る。腹が黄金色に輝く待望の一匹をゲットする。岸に引き寄せ素早くタモですくう。私の渓流釣りの師匠、金丸氏はタモはいらない、釣りあげたら岸に落とせばいいと言うが、最近購入したタモは、なかなか重宝だ。役に立つ。石川さんの御主人からいただいたビクに、締めた岩魚を納める。これもなかなか重宝だ。
幸運はそれまでだった。それから釣り糸を垂れながら遡行するが、まったく釣れない。そのうち雨がポツポツと降って来た。引き返そう。
堰堤まで戻ると、登って来る釣り人に遭遇した。ビクには数匹の岩魚が見えた。どこで釣ったかと訊くと、堰堤の下だという。なんだ、堰堤の下でも釣れるのか。私は再び釣竿をザックから出した。堰堤下の淵を覗くと、なんと、黒い魚影が見えるではないか。早速釣り糸を投げ込むとすぐにあたりが来た。
本日の収穫は岩魚が2匹。それで十分である。私と家内で1匹ずつ、塩焼きにすればよいのだ。塩焼きは一匹500円が相場である。800円の遊漁券で元は取れた。小雨の降る中を車で黒平まで下り、手打ちそば藤原庵で遅い昼食を摂る。10月1日から禁漁になるので、今年最後の渓流釣りであった。
(中安)