4月・月例山行 山菜採りとバックカントリースキーin白馬
実施日:2024年4月21日(日)
山 域:北アルプス
行 程:8:10白馬村落倉・府大小屋→8:30栂池ゴンドラリフト乗車→9:00栂池ロープウェイ栂池自然園駅→11:05天狗原→12:00栂池自然園→12:40栂池ゴンドラリフト山上駅→13:00栂池スキー場駐車場→13:30白馬村落倉・府大小屋
参加者:中安正議
4月19日の夕刻、甲府市徳行にある私の新しい職場から甲府昭和インター経由で中央自動車道に乗り、直接白馬へ向かった。4月の月例山行、担当の私の他参加者はゼロだ。孤独には慣れている。白馬村落倉の府大小屋に21時30分に着き、翌朝6時から小屋周辺で山菜採りに勤しむ。山菜採りは先手必勝、早朝でなくてはならない。
しかし、期待していたタラノ芽は出芽していなかった。例年この時期はタラノ芽が豊作なのだが、今年は1週間ほど出芽が遅いようだ。仕方なく、小屋の周りのフキノトウを摘んで天ぷらにする。これがビールに合って実に美味い。
7時30分に山菜採りを切り上げて小屋に戻るが、これからバックカントリーに行こうという戦闘モードに切り替わらない。今日は落倉自然園の水芭蕉を鑑賞して美味い蕎麦を食って温泉入って昼寝が正解だ。青空の下の白馬村は桜が満開、極楽気分で一日を終える。
さて、翌日は気合を入れてバックカントリースキーに突入モードだ。単独行は前日から覚悟を決めておかないと、なかなか当日腰が上がらない。今日は大丈夫だ。
ゴンドラリフト乗車駅の周辺には全く雪はない。駐車場も空いている。しかし、天候がいまいちだ。灰色の雲が垂れ込めて白馬連峰は窺えない。昨日登ればよかったと後悔する。
待ち時間なしでゴンドラリフトに乗り、ロープウェイも空いていて座席に座ることができた。高曇りの栂池自然園から成城尾根をスキーで登る。私より前を登る人影は2パーティーだけだ。後続には誰もいない。浅く不明瞭なシュプールを頼りにジグザグに登行する。微風が春の匂いを運ぶ。
途中一回の休憩を挟んで天狗原に到着する。五十代前半のころは1時間20分で登れたのに、今日は2時間5分もかかってしまった。おまけに目眩もする。年々体力が落ちていることを実感する。それとも糖尿病の症状の表れか。今朝、小屋で作った握り飯を2個喰って元気になった。
いつも乗鞍岳まで登る意気込みで来るのだが、なんやかんやと理由を付けては敗退している。今日は雨もぱらついて来たことだし、天狗原から引き返すことにする。雪は締まっており、下りは快調だ。
スキーで滑れるのはゴンドラリフト山上駅までだ。短い滑降であったが、それはそれで楽しかった。でも、足が痛くて階段が下りられない。乗鞍岳へ登れるのはいつの日になるのやら。
(中安正議)