虎毛山塊 湯ノ又沢遡行~赤湯又沢下降~虎毛沢遡行~虎毛山(沢登り)
実施日:10月12日(土)~14日(月)
山 域:東北の山
参加者:金丸、他3名
今回の赤湯又沢下降~虎毛沢遡行は16年前に行ったことがあり、非常に良い沢だったと記憶していた。職場で野湯に興味のある人が複数人いたことから計画することとした。ただ、都合が合わない人や前日に高柳君の体調不良によるキャンセルもあり、参加者は最終的に4人となった。
(1日目)
距離が6百キロもあるので、出発は3時。東北自動車道を交代しながら運転し、下山口へ簡易自転車をデポ。登山口に移動し、8時間後の11時に出発。
しばらく林道を歩き、20分ほどで湯ノ又沢に入渓。この沢はナメが綺麗で長い。特に難しいところはなく、ナメやナメ滝を快調に登っていく。稜線付近で猛烈なヤブ漕ぎとなったが30分とかからず、14時に稜線へ出た。
稜線の登山道は管理されておらず、ササに覆われて歩きにくい。20分ほど南下したところで赤湯又沢へ下降を始めた。右へ左へ悪場を避けながら下っていく。やがて沢状になり歩きやすくなる。二俣手前の滝を懸垂下降し、17時に野湯へ到着。
天然オンドルとなっているところには、7人と3人の先行パーティーがおり空きスペースが無い。一生懸命掘ったという近くの野湯には数人が足湯を楽しんでおり、1人ならお湯につかれそうだった。16年前にあった大きな野湯を探しに下ってみるが、豪雨により埋まってしまったようで見当たらなかった。
少し下流に小さな野湯を発見し、その脇にタープを張った。ただこの野湯は少し掘ったら浸透し、お湯がなくなってしまった。残念。真っ暗になる前にと急いで焚き木を集め、キムチ鍋で宴会を始める。朝が早かったので早めに就寝。
(2日目)
昨日の残りで作った雑炊を食べ、しばらく周辺の散策をする。小さな野湯を2つ発見。粘り強く手で掘っていると体が半分かくれるくらいの野湯になり、なんとか入ることができた。他の人は足湯を楽しむ。9時に出発し下降を始める。順調に下り10時に虎毛沢出合へ。虎毛沢は亀甲模様のナメなど、綺麗なナメやナメ滝が続く美しい沢だ。釜を持った小滝が次々と現れ、へつったり、巻いたり、ロープを出して登ったりと、意外に手ごわかった。15時、二俣に到着。タープを張り、焚き木を集め、宴会に突入。メインのカレーのほかに、ベーコン、マシュマロ、チーズ、さつまいも、フランスパンなど、焚火で焼き物を堪能した。
(3日目)
ラーメンを食べ7時に出発。傾斜は徐々に急になり、滝が増えてくる。途中の7m滝ではロープを出す。忠実に沢を詰めると少ない藪漕ぎで稜線に出た。時間は10時を過ぎ遅れている。以前虎毛山に登っている私ともう1人はそのまま下山することとし、2人は山頂に向かった。下山途中で地元の湯沢山岳会の方に会ったので、声をかけると登山口まで車で送ってもらえることになり、自転車は使わずに済む。下山口で山岳会の方のザックの中を見せてもらうと、沢山のナラタケとともに大きなマイタケが。13時登山口まで送ってもらい、車を回収し下山口へ戻る。しばらくして山頂組2人と合流し14時、帰路へ着く。途中、鳴子温泉で汗を流し、23時甲府へ戻った。
職場の仲間を対象に、初級沢登りをこれまで5回企画しましたが、今シーズンはこれで終了です。
(金丸)