奥秩父 伝丈沢~八幡山(沢登り)

実施日:2024年6月15~16日
参加者:金丸祐司、髙栁達志、ほか5名

 

職場で沢登り体験会を企画したところ4名が手をあげた。高柳君も情報を聞きつけ参加、お手伝いに私の知人も加わり、総勢7名で伝丈沢に行くことになった。一週間前の天気予報は雨が強く降るとの予報だったのでいくつかパターンを考えたが、だんだん予報が好転し当日を迎えた。全くの未経験者は3名、事前にハーネスやヘルメットなどを貸し出しておいた。
午前7時にエルクに集合し、2台に分乗し出発。伝丈橋の駐車スペースには車がなく、沢には誰も入っていない様子。沢支度を整え8時半入渓。しばらくは堰堤があり作業道を歩くが、最後の堰堤を越えてから積極的に沢の中を進む。陽が射し込み明るい沢で気持ちがいい。未経験者がいるので途中のナメ滝ではロープを出す。その他に難しいところはなく、やがて10時半大滝に到着。これまでは大滝を左岸から登っていたが、一般的には右岸のようなので偵察に行く。確かに右岸からのほうが登りやすいので、上部15mにフィックスロープをセットし1人ずつ登る。


大滝から上は1時間ほどフリータイムとし、各自自由行動。釣りをする人は5人いるので、上下に散らばって釣り始める。毛針の高柳君が先行し、餌釣りの4人がその後を各自思い思いに釣る。釣らない女性2人は日向ぼっこでのんびりしている。13時半に二俣に集合。高柳君は5匹、私は4匹など、合計で15匹とまずまずの釣果だ。左俣を30分ほど歩くと二俣となる。宿泊適地を求め少し下って14時、荷物を下ろす。


まずはみんなで設営だ。タープ、テント2張を張る。その後は焚き木を集め。焚き木は豊富にある。14時半から釣り人3人は釣りへ。残った女性2人は串作り、男2人は岩魚をさばく。小さい岩魚もていねいにさばき、皿へ刺身を盛り付ける。17時宴会開始。久しぶりに食べる岩魚の旨いこと。今回は刺身用に6匹、塩焼き用7匹、小さめの2匹は骨酒に。胃袋は酒と醤油で煮てつまみに。残ったアラは味噌でアラ汁に。岩魚を堪能した後は、牛角肉、チーズ、ベーコンを串に刺して炙って食べる。楽しい時はあっという間に過ぎ21時就寝。
夜半1時頃起きると雨、2時頃からは強く降り出した。タープ3人のうち両端は半分濡れた。6点をしっかり固定すればよかったと反省。明け方雨は小降りになった。
(2日目)
午前5時起床。まだ雨が降っている。お茶を飲んだ後、各自で用意したカップ飯やカップラーメンを食べる。濡れたタープ・テントをたたんで7時出発。1時間ほど登ると滝が現れる。左側を巻き気味に登り、念のためロープを20mフィックスする。各自ロープにフィリクションノットをセットし登る。その上の滝は左側から、上部5mは中央部を、念のためロープで確保し登る。滝を越え水が枯れる手前で水分補給。源頭部は藪を漕ぐことなく、すんなり稜線へ出た。
稜線はシャクナゲが群生し、不明瞭となりシャクナゲの藪漕ぎを強いられる。目印をたどり9時半、今回の最高点となる八幡山の頂上に到着。狭いので各自記念写真を撮り、休まずに通過する。この先はシャクナゲが濃く、分かりにくい所が多々出てくるが、注意深く探すと目印がポツンポツンと繋がっている。行っては戻り、必死に目印を見つけて、何とか先に進むことができた。このシャクナゲの藪漕ぎは1820m地点まで、2時間近く続いた。その先は歩きやすくなり快適に進む。30分ほど歩き、11時40分チョキの山頂へ。晴れていて暖かく、濡れた体にそよ風があたり気持ちが良い。服を乾かしがてら1時間ほどのんびり休む。ここから30分登山道を下り、作業道を30分、林道を1時間歩き、14時半、車へ戻った。帰りの途中、草津温泉で汗を流し、17時エルクで解散した。
荒天予報であったが、概ね天候にも恵まれ、岩魚、焚火も堪能し、初めての沢登りは良い思い出になったようだ。
(金丸祐司)

2024年06月15日