7月・月例山行 東沢釜ノ沢東俣~甲武信岳(沢登り)

実施日:2024年7月14~15日
山 域:奥秩父山系
参加者:金丸祐司、髙栁達志、他3名

 

今回月例山行として計画したが、髙栁君のみの参加であったため、職場のメンバーにも声掛けしたところ、3名が加わり5人となった。5人となるとタープも1つでは足りないので、ビバークタープLを追加購入した。
天気は雨予報、強くはならないようなので決行することとした。コースは釜ノ沢東俣遡行~西俣下降を考えていたが、天気が良くないので沢下りはやめ一般道を下ることとした。
(1日目)
朝7時万力公園に集合し、2台に分乗し登山口へ。どうせ濡れるからと、小雨交じりの中を出発。鶏冠谷出合で沢支度を整える。ホラノ貝ゴルジュを見学後、先に進む。旧道は比較的整備されており、途中のへつりで2人水没したものの、魚留滝までノーザイルで順調に進む。


魚留滝は左から登るが、出だしが登りにくい。初心者がいるためロープを出し確保する。この上には待望の千畳のナメが現れる。きれいなナメが続き、いい感じのところだ。続いて両門滝。ここは左岸の赤印をたどり上へと登ってみるが、あまり良くない。注意して見渡すと下流の滝と樹林の間に踏み跡が見える。一旦戻り、金丸が念のためロープを付け踏み跡を進むと、やや足場は悪いものの滝上へ出た。ロープを固定し直し、後続はスリング+カラビナで通過した。15時、この先の広河原でテン場を探す。いくつも良い場所があると記録に書いてあったので1740m付近まで歩き、一番良さそうな所へ少し戻って本日の宿とする。
 天気が悪いので、タープの中央で焚き火をすることにした。2.9m×3.6mのタープ2つを連結すると、8人は寝られそうな大きなスペースが出来あがった。雨で流木は濡れていて、一度火が消えてしまったが、何とか火を着ける。煙がタープの間から抜けていい感じだ。今回は魚が釣れない沢なので、牛角肉、チーズ、ベーコンを炙って食べた。20時就寝。


(2日目)
朝4時頃、雨が強く降り目が覚める。6時頃まで降っていたがやがて弱まり、その後は小雨となった。5時起床。各自で用意したカップ飯やカップラーメンを食べ、濡れたタープをたたんで7時前に出発。
しばらくして階段状大ナメ滝。下段を左から巻き、上段も巻こうとしたがあまり良くない。金丸が一旦沢床へ降り、確認すると上段は滝の左を登れそうなので、みんなで引き返す。ルートファインディングを見誤ると大きな労力や危険が伴うので注意が必要だ。
その先の木賊沢出合にある滝は最初が難しそうなので、左岸の巻き道を偵察する。しっかりした踏み跡は右側の木賊山方向に続いているので引き返し、上部に見える赤印へ登ってみるがあまり良くない。髙栁が滝の右側をノーザイルで登り滝上のビレーポイントへ出たので、ロープをフィックスし、後続はオートブロックをセットし登った。髙栁君ナイスだ。
ビレーポイントから上も急峻で気が抜けない。滝は上部で2つに分かれており、その滝の間の樹林をしばらく登り、左側の滝上に出て一安心。もう稜線に近いがまだ水が流れている。小滝を登っていくと藪漕ぎなしで10時、稜線に飛び出し、そのまま休まず甲武信岳へ向かう。
山頂では少々展望も開け、一部雲にかくれていたが富士山も見えた。下山は木賊山経由で刃渡尾根から近丸新道を選んだ。昔鉱山があったらしく、白い鉱石やトロッコ道があり、意外に良いコースであった。15時に駐車場に下山。山梨市の温泉「はつはな」で汗を流し解散した。
 梅雨の中雨予報であったが、ナメ歩きや滝登り、焚き火など、沢登りを楽しむことができた。次は釣れる沢に行きたい。
(金丸祐司)

2024年07月14日